江戸の富士塚の基本様式について

鉄砲洲稲荷神社にある富士塚について、見たままの感想をあれこれ記事にしたのですが、後日、ある書籍を読んでいたところ、富士塚にも一定の様式があることを知りました。特に訂正することは無いのですが、富士塚の各部には決まった意味があるようですので、改めてここに記しておきますね。



鉄砲洲稲荷社殿

力石

鉄砲洲稲荷神社の正面右手奥にある、富士塚。ここにも鉄砲洲「浅間」神社という表示がありましたね。

鉄砲洲稲荷富士塚全景

基本的な富士塚の様式としては、まず入口に富士の神獣である猿がいるらしいです。この場所にあったかどうかは確認していません。事前に調べてあればチェックしたのですが・・ものを知らないとこういう結果になりますよね・・

富士塚の石JPG

そして入ってすぐ、一合目にある巨石は「胎内」と呼ばれる洞窟で、実際に富士山の麓にある聖地だそうです。意味は想像通りですが、珍しい巨石を適当に配置したわけではなかったわけですね~(恥)

力石

そして2合目あたりに、富士講の講紋が刻まれた講碑があり・・上のほうを拡大してみますね。

鉄砲洲稲荷富士塚拡大

画像右側の5合目には小御嶽(こみたけ)神社。狛犬のように見えるのは、基本的な様式では烏天狗で、小御嶽神社と烏天狗はワンセットなのだそうです。ここには神社の前に石灯篭もありますね。

8合目付近の尖った岩が、烏帽子岩、山頂近くに、亀岩。頂上が浅間神社です。ここ鉄砲洲浅間神社では、尖った岩がふたつあるためどちらが烏帽子岩なのか、ここからだけではわかりませんね。亀岩があるかも確認できません。

昔のこととはいえ、現代の私たちでも少し想像すれば理解できるのは、巡礼には「しきたり」がつきもの、ということ。富士巡礼ならここは行っとけ、ってことですよね。そして、たとえそれがご近所にあるミニチュア富士山でも、いや、ミニチュア富士山だからこそ、なのか、それを外しちゃだめよっていう様式は、きちんと押さえて作られているんだなぁ~。私たちのご先祖様だもの、その考え方、なんかわかるよね・・

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