美しい構造の土木遺産、南高橋
隅田川テラスを下っていきます。前回記事の亀島川水門でテラスの通路が一旦途切れますので、公道に出ます。位置関係がとてもわかりやすい地図なので、何度も使ってしまいます・・
すると、見るからにクラシカルな橋があります。南高橋です。
当然のように、解説版がありました。このあたりを歩いていると、100メートルおきぐらいに、何かいわくがあって、その解説が丁寧に掲示されていますね。
南高橋は、中央区の区民文化財に指定されているようです。昭和7年竣工なのですが、どうやらポイントは、明治37年に改築された両国橋の一部が使われたため、今では珍しい当時のトラス橋が現代に残ったことのようですね。
2016年に土木学会選奨土木遺産に認定された記念碑。永井荷風の作品にも登場しているようです。伊豆大島行きの汽船の話、これは江戸港発祥の地とも関係していますね。
それにしても、トラスって?ググったら解説はたくさんありますね。日本橋梁建設協会さん。日本橋ではなく、きょうりょうけんせつきょうかいさんによると、簡単に言うと三角を組み合わせると丈夫になることを利用した構造のようで、代表例は東京タワー。なるほど、わかりやすいです。
そして、「ピン」トラス橋とは、部材がピンで留められているものらしいです。そののちもっといい方法が開発されたため、ピントラス橋自体、前時代の遺物になったわけですが、これを装飾として見るととても素敵ですよね。
亀島川水門と南高橋。
大火も震災も逃れた強運、徳船稲荷神社
そして南高橋のたもとに、お稲荷さん。
小さな祠ですが、町の人がいつも掃除していますね。
徳船稲荷神社のご神体は、徳川家の遊船の舳先を切って彫られたそうです。明暦の大火や関東大震災の時も無事救出されたという、強運!!江戸時代はお稲荷さんが盛んに建てられて、番付ができるほどそこらじゅうにあったと聞きますが、そのなかで現代にまで残ったのは、そこに住む人々からの崇敬と、なにより神様ご自身のパワーなのかも知れませんね・・
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